◆暑中見舞いはがき 佐々木林風〈河原の夏〉 『日本少年』より◆
佐々木林風 大正時代 生田誠コレクション
ちょっとレトロな絵柄に、銀箔の文字でアクセントを。
そのまま送るだけで小粋なカードにお使いいただけます。
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サイズ |
9.5×15.0cm |
印刷方法 |
オフセットカラー+銀箔押 |
折々の絵はがき
どんな時も言葉に助けられてきました。それは本のなかの一節であることもあれば、友人がくれる一言のときもありました。食べなければ生きていけませんが、言葉もまた、それがなければ生きていくことはどれほど困難になるだろうと思うもののひとつです。
自分の言葉を届けるツールは今やいくつもありますが、そのなかで匂いや手触り、あなた自身の温度をひときわ確かに伝えるものははがきだけかもしれません。いよいよ夏がやってきます。大切なひとへ涼を届ける、今日は暑中お見舞いの絵はがきをご紹介します。
たっぷりの水をたたえた川がごうごうと威勢よく流れています。通りの喧噪は遠くに聞こえるのでしょう。川から吹く風が葉をゆらし、夏とはいえここは涼しそうです。
男の子が背よりもずいぶん長い釣り竿を手にして、犬をお供に朝から勇んで家を出てきたのだろうと想像すると口元がゆるみます。その犬はごろりと横になるのにちょうどいい場所を丹念に探しているようです。
川をはさんでのやり取りは大人でもはしゃいでみたくなるもの。向こう岸に声が届くのか、彼が手を振る様子から笑顔でいるのが伝わります。腰に付けた魚籠はまだ軽そうに見えますが果たして釣果はいかばかりか、中をのぞいてみたいところです。
と、ふいに、川で冷やしたすいかが冷たかったことを思い出しました。あとはもう一息に、一年ぶりの浴衣の肌触りと帰り道の鼻緒ずれ、プールのあとの気だるい身体、土間のひんやりした空気など、子ども時分の夏の記憶がよみがえります。
佐々木林風は新潟県出身で、明治末期から大正時代にかけて雑誌に口絵や挿絵を描いていたそうです。この川がどこの川かはわかりませんが、林風の脳裏に浮かぶ夏の景色だったことはたしか。きっとこの絵は見るひとの夏の思い出によってどんどん姿を変えるはずです。誰しもをひとときの時間旅行へ連れ出してくれる一枚です。
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