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絵はがき〈名所江戸百景 市中繁栄七夕祭〉歌川広重 TB-072

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◆絵はがき〈名所江戸百景 市中繁栄七夕祭〉 歌川広重 TB-072 ◆
歌川広重    安政4年(1857)    東京国立博物館蔵

身近な方への季節のお便りとしてはもちろん、お部屋のインテリアとしてもおすすめです。
絵はがきを通して、手のひらの上でも、夏の訪れを感じられます。

 
サイズ 15.0×10.5cm
印刷方法 オフセット


歌川広重(うたがわ ひろしげ)
寛政9~安政5年(1797~1858)、火消し同心の家職を好まず、歌川豊広の門人となり浮世絵界に入る。初めは美人画や役者絵を描いたが、風景画で名声を得て、風景版画の第一人者となった。花鳥画や肉筆画の作品も残す。代表作は『東海道五十三次』『東都名所』『近江八景』。
 
折々の絵はがき
 風が強く吹いています。その風をものともせず、笹も七夕飾りも気持ちよさそうにたなびいています。この分ではさらさらと葉が揺れる音が天から降り注いでいるかもしれません。姿は見えませんが、その音を浴びながら空を見上げているひとたちがいる。幸せな光景です。
 準備では何人もの男たちが立派な長さの笹を手際よく物干しへくくりつけていったことでしょう。活気あふれるなか、江戸っ子たちの威勢のいい言葉が飛び交う様子が浮かびます。瓦よりずっと上で大きくしなる笹が遠くまでずらりと続くさまは壮観で、色とりどりに飾られた笹は喜んでいるようにも照れくさそうにも見えます。紅い杯にすいか、鯛にひょうたん、それにお商売道具の帳面やそろばんまでまんべんなく風に舞っているのを見れば、連なる屋根が商家なのだと思い至ります。物干しにはためく着物からは暮らしの息づかいが伝わってきます。ここから朝晩、だれかが富士山に手を合わせていたかもしれません。
 歌川広重はいわずと知れた浮世絵師。この作品は晩年に発表された『名所江戸百景』からの一枚です。広重の目に写った旧暦の七夕がこんなにも温かいことに胸を打たれました。ひとは描かれていないのにその気配は色濃く、一面に人々が暮らしをていねいに楽しむ強さと明るさがあふれています。これを見たひとは、江戸はなんと祝福された場所かと思ったことでしょう。
 折々の行事は不思議と心を落ち着かせてくれます。いつも通りではないときに、いつもしてきたことをいつも通りにする。それはきっとざわめく心を平らにしてくれるはずです


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