絵はがき〈紅裳〉秋野不矩

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◆絵はがき〈紅裳〉秋野不矩◆
秋野不矩 昭和13年 京都市美術館蔵

身近な方への季節のお便りとしてはもちろん、お部屋のインテリアとしてもおすすめです。
絵はがきを通して、手のひらの上でも、美術作品を感じられます。
 
サイズ 15.0×10.5cm
印刷方法 オフセット


折々の絵はがき
 だるい、めんどくさい、早く終わらないかな…彼女たちの心の声が聞こえ、うふふと笑いがこぼれます。10代と思しき女の子たちが5人もそろえば初対面でも会話が弾みそうですが、そんな雰囲気はまるでありません。5人の視線はまったく交わらず、それぞれが所在なげに宙をさまよわせています。この隠しきれない不機嫌さ、身を持て余した様子、意図して吐くため息までありありと想像できるのは、自分も思春期を通りすぎてきたからかもしれません。目を伏せ、意識をしていないようでお互いのことが気になって仕方ない様子を「わかる」と強く思います。
 重苦しい空気とは対照的に、纏う衣裳はそろって愛らしい「紅」色なのがこの作品の面白いところです。さまざまな色調の紅い着物は、揺れ動く気持ちの奥にある年相応の乙女心や、娘時代特有の、親御さんから大切に守られている様子を思い起こさせます。おでかけのためにそれぞれが一番のお気に入りを着てきたようにも見えて、ふてくされた表情とおしゃれした姿との対比が人生のほんの短い季節をよく表しています。
 秋野不矩は静岡県に生まれた女性画家です。昭和初期より政府主催の展覧会で入選し、6人の子どもを育てながら、京都市立美術専門学校(現京都市立芸術大学)で後進の指導に当たるなどしました。この作品は、自宅近くの「都ホテル」に勤める若い女性にモデルを依頼して描かれたもので、1983(昭和13)年に開催された第2回新文展で特選を受賞しています。過ぎてしまえば何のことはない、少女が大人へ成長する過程にある不安定さや気恥ずかしさは、母のまなざしで描きとめられたのでしょうか。うまく笑えない、女の子のありのままの姿が愛おしい一枚です。


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