◆正木博 〈京都抄景〉◆
写真家正木博氏が、京都の風景を主題として、伝統的な建築物、庭園、街並に現れた日本独特の美意識を新しい視点で捉え直して紹介した、和・英文2か国語での表記による国際出版の写真集です。
正木氏は、京都の庭園や建築物では「本質的でないものは厳しく排除されている」と考え、
「(京都における)日本的風景とその根底に流れる原質を、独特な光と空間を捉えながら、新しい眼で見つめ直してみたいと思った」と語っています。
「建築物、庭園、自然景観は時とともに変化しています。本書は京都に残る文化資源の豊かさを、伝える目的で企画された出版物ですが、今日の京都の美しさを後世に残す記録としての役割も果たしたいと思っています。京都の人々が守り続けてきた、自然、景観、伝統が美しく調和したこの町の姿を、本書を通じ紹介することが出来れば幸いです。(正木博氏)」
写真研究家として世界的に有名な、イギリス・テートモダンのSimon Baker(サイモン・ベーカー)氏による序文にもぜひご注目ください。
【写真集に収められた場所】(掲載順)
法然院、建仁寺、金閣寺、西芳寺、今日庵、
妙心寺、銀閣寺、祇園、東福寺、坂本、
左京区、龍安寺、孤蓬庵、二条城、南禅寺、
詩仙堂、上七軒、石堀小路、三千院、先斗町、
祇園、宮川町、麩屋町、伏見、大徳寺、
瑞峯院、知恩院、円通寺、西京区、京都御苑、
上京区、青蓮院、宝厳院、酬恩庵、随心院、
三井寺、中川
出版 |
2016年 |
サイズ |
25.0×28.5×1.5cm |
写真家 |
正木博 |
仕様 |
ハードカバー
120頁 |
ISBN |
978-4-89273-101-3 |
解説 |
Simon Baker : Tate Modern, London
(ロンドン テートモダン サイモン・ベーカー) |
デザイン |
Oliver Andreotti : Toluca Studio, Paris
(パリ トルカスタジオ オリヴィエ・アンドレオッティ) |
ポートフォリオ 正木博 〈京都抄景〉はこちらから
正木博(まさき ひろし)
昭和24年~(1949~)、愛媛県宇和島市に生まれる。早稲田大学政治経済学部卒業後、丸善株式会社・古書部長を経て写真家となる。日本美の再発見をテーマに作家活動を行うほか、海外の出版社と連携し、森山大道、高梨豊、北井一夫など、日本の写真家の作品集出版をアシストし、コーディネーターとして海外における日本の写真芸術の普及に努めている。自身の故郷を題材に写真集『宇和島風景』(RM出版社、2012年)刊行。