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17,600円(税込)
◆縮小絵巻物〈国宝 伴大納言絵詞〉(三巻セット)◆
平安時代 出光美術館蔵
「源氏物語絵巻」「鳥獣人物戯画」「信貴山縁起絵巻」と並び日本の四大絵巻物の一つと称される絵巻物「伴大納言絵詞」全三巻。大胆な彩色や人物描写もそのまま、カラー刷の縮小絵巻物に仕立てました。平安時代末期、後白河法皇が300年程前に実際に起こった「応天門の変」を題材に、常盤光長に描かせた絵巻物と伝えられています。
第一巻
今は昔、水尾の帝(清和天皇)の御世に応天門が放火で焼けるという事件がありました。時の大納言、伴善男(伴大納言)の訴えにより、罪を着せられた左大臣・源信。絵巻には、黒煙をあげて燃え上がる応天門が大胆に描かれています。火災現場に向かう役人たち、燃え上がる応天門とそれを眺める群集が、切れ目のない画面に描かれます。
第二巻
右兵衛の舎人(下級役人)は、あの夜応天門の楼上から降りてきた伴大納言を見かけていました。真犯人を知っていた舎人は、左大臣が処罰を受けると聞き、悲しく思いつつも口外出来ずにおりました。そんな折、舎人の子供は大納言家の出納(下級役人)の子供とケンカします。ケンカの仲裁に出てきた出納は、権力を笠に着て舎人の子供を打ち伏せます。
出納「舎人ふぜいが何をぬかすか。おれの主君の大納言様がいる限り、おれが何をしようと何のお咎めもないさ」
舎人「おれが黙っているからお前の主人も人並みにしていられるのだ。おれが口を開いて大納言の秘密をばらせば、大納言はただではすまないのだぞ」
そして・・・
第三巻
噂は朝廷にまで達し、舎人は役人に引き出されます。とうとう真相を話した舎人。こうして伴大納言は取り調べの上、流刑に処されたのです。
サイズ | 紙幅11.5×長さ 第一巻:310.0cm 第二巻:316.0cm 第三巻:342.0cm |
仕様 | 裂表紙巻子仕立 和英解説書 詞書釈文入 四方帙納 |
印刷方法 | オフセット6色刷 |