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15,400円(税込)
◆縮小絵巻物〈国宝 信貴山縁起絵巻〉(三巻セット)◆
平安時代 朝護孫子寺蔵
「源氏物語絵巻」「鳥獣人物戯画」「伴大納言絵詞」と並び日本の四大絵巻物の一つと称される絵巻物「信貴山縁起絵巻」全三巻。その全てをコロタイプ刷の縮小絵巻物に仕立てました。制作は平安時代後期、信貴山(朝護孫子寺、奈良県生駒郡)中興の僧侶、命蓮に関する説話を、躍動感のある軽妙な筆致で描き、「鳥獣人物戯画」とともに日本の漫画文化のルーツとも言われている絵巻です。
飛倉の巻
米倉が空を飛び、米俵が舞い戻る、摩訶不思議な物語。
飛鉢(鉢を飛ばす)の法力を持つ命蓮が托鉢を行う話。お金持ちの長者が所有する米倉。命蓮の法力がかかった鉢は、米倉ごと宙に飛ばしてしまいます。困り果てた長者の訴えに、命蓮は米俵を再び長者に舞い戻し返却します。目の前に起こる奇跡に慌てふためく人々の反応が生き生きと描かれます。
延喜加持の巻
命蓮の加持祈祷は、帝の病を平癒させる。
延喜の帝(醍醐天皇)が重い病に苦しんだ際、法力で知られた命蓮は帝平癒の加持祈祷に都(京都)に招へいされます。しかし、命蓮は信貴山にとどまって加持祈祷を行い、めでたく帝は平癒します。なお、実際に命蓮が都に招へいされたことが文献にものこされています。
尼公の巻
東大寺の大仏様のお告げにより、命蓮は姉との無事の再会を果たす。
命蓮は若いときに故郷・信濃国を離れ、奈良へ仏道の修行に向かいます。そのまま消息の途絶えた弟を探し訊ね、姉の尼公ははるばる奈良への旅路に向かいます。東大寺大仏殿の前で大仏様へ再会を願うと、お告げにより無事に二人は再会を果たします。描かれた大仏殿は、当時創建当初であった建物を伝える貴重な記録にもなっています。
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
さらに詳しくは[コロタイプ通信]をご覧ください。
サイズ | 紙幅11.0×長さ 飛倉の巻:294.0cm 延喜加持の巻:426.0cm 尼公の巻:471.0cm |
仕様 | 裂表紙巻子仕立 和英解説 詞書入 四方帙納 |
印刷方法 | 玻璃版(コロタイプ単色刷) |