◆縮小屏風〈国宝 源氏物語図屏風〉俵屋宗達◆
俵屋宗達 江戸時代 静嘉堂文庫美術館蔵
俵屋宗達(生没年未詳)は、尾形光琳、酒井抱一へと続く琳派の祖として知られる。平安時代に紫式部が記した『源氏物語』より、第十四帖「澪標」と第十六帖「関屋」を題材とした六曲一双屏風。宗達の作品中、国宝に指定される3点のうちの1つ。直線と曲線を見事に使いわけた大胆な画面構成、緑と白を主調とした巧みな色づかいなど、宗達の魅力を存分に伝える傑作。
寛永8年(1631)に京都・醍醐寺に納められたと考えられ、明治29年(1896)頃、寄進の返礼として同寺より静嘉堂の創始者である岩﨑彌之助に贈られた。
サイズ |
22.2×49.0cm |
仕様 |
6曲1双
屏風仕立
化粧箱納 |
印刷方法 |
オフセット |
俵屋宗達(たわらや そうたつ)
生没年不詳。桃山から江戸初期にかけ活躍した絵師で、京都の作画工房の絵屋「俵屋」の主宰者。大和絵の伝統に根ざしながらも、既成流派の形式にとらわれない斬新な造形、大胆な構図と鮮麗な色彩を特徴とする。宗達が創始したこの装飾画の流れは、尾形光琳により「琳派」として展開していった。代表作は『国宝 風神雷神図屏風』『国宝 蓮池水禽図』『国宝 関屋澪標図』。