◆HARIBAN AWARD 公式カタログ 2022◆
限定150部
便利堂が主催するハリバンアワードは、160年の歴史をもつアナログ写真印刷技術と、現代写真のアート性を繋ぐ取り組みです。「玻璃(はり)」とは古い日本語でガラスを意味し、版にガラス板を用いることから玻璃版と呼ばれていました。 その名前に由来するこのアワードは、プロ、アマチュアを問わず白黒写真を用いて制作をする全ての写真家・作家に開かれています。写真の分野で世界的に活動する審査員による厳選な審査の後、受賞者が選出されます。最優秀賞を受賞した作家は、京都のコロタイプ工房に招聘され、熟練の職人と共に受賞作品のコロタイププリントを制作します。
9度目の開催を迎えた2022年は284件の応募に恵まれました。力作揃いの作品群の中から見事最優秀賞受賞者に選ばれたのは、 小島康敬さんです。
この公式カタログには最優秀賞の他にも、審査員特別賞、便利堂賞、奨励賞を受賞した入賞作品が収められております。本文はすべてコロタイプで印刷され、手製本で和綴じにて仕上げられています。
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○コロタイプとは○
一般的な印刷方法であるオフセット印刷では色や濃淡を小さな網点の密度で表現しますが、コロタイプでは連続階調で表現するため、写真のようにより本物に近い緻密なディテールで表現することができます。
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出版 |
2023年 |
サイズ |
21.0×13.0cm |
写真家 |
写真家 小島康敬 他13名 |
エディション |
150部 |
用紙 |
手漉き和紙(雁皮・三椏) |
印刷方法 |
玻璃版(コロタイプ単色刷) |
装幀 |
和綴(わとじ) |
ページ数 |
74 |
解説 |
レヘット・マコラ(Lekgetho Makola)
マイケル・マック(Micheal Mack)
サンドラ・フィリップス(Sandra Phillips)
高橋さやか(Sayaka Takahashi) |
サイン |
版元による記番 |
小島康敬(こじまやすたか)
小島康敬(1977年、東京生まれ)ベルリン在住。國學院大學文学部卒業、2006年に渡米。ICP(International Center of Photography)General Studies Programを卒業。在学中にICP Directors Scholarship Awardを受賞。2011年文化庁新進芸術家海外研修制度を受け、2011年度研修員。2012年Photo Espana “Descubrimiento photoespaña“に選出される。2015年ベルリンKünstlerhaus Bethanienレジデンスプログラムに参加。
近年の個展に「Unconscious|Berlin」(Place M、2020)、「Berlin」(銀座ニコンサロン、2017)、「Tokyo」(銀座ニコンサロン、2016)、「Tokyo|Berlin」(Künstlerhaus Bethanien、ベルリン、2016)。グループ展に「東京好奇心 2020 渋谷」(Bunkamura The Museum、2020)「TOPコレクション イメージを読む 写真の時間」(東京都写真美術館、2019)、「東京・TOKYO 日本の新進作家展vol.13」(東京都写真美術館、2016)などがある。スーパーラボ、蒼穹舎より3冊の写真集を出版。